オブジェクト object
英単語としての意味はもの、実体。オブジェクト指向プログラミングではクラスから作られた実現例(インスタンス)。クラスのコードをコピーしたものである。
Javaでオブジェクトを作る
クラスからオブジェクトを作るときに書式は次の通り。new演算子を使い、実体を生成する。
クラス名 オブジェクト名 = new コンストラクタ名(引数リスト)
たとえば、Carクラスからオブジェクトcar1を作るには次のように記述する。
Car car1 = new Car();
あるいは次のように分割して定義することもできる。
Car car1; car1 = new Car();
- Car car1ではオブジェクト名だけを定義し、その実体は作られていない。
- オブジェクトの実体を作るにはnew演算子とコンストラクタを使う。
- car1はクラスのインスタンスへの参照値(ポインタ)が格納される。
例
次のプログラムは一つの整数値を扱うクラスTest01を定義し、そのオブジェクトobj1を生成します。
public class Test01 { private int x; public int getX() { return this.x; } public int getDoubleX() { return this.x * 2; } public Test01(int x) { this.x = x; } public static void main(String[] args) { Test01 obj1 = new Test01(10); System.out.println(obj1); System.out.println(obj1.getX()); System.out.println(obj1.getDoubleX()); } }
このプログラムを実行すると次のような表示が得られます。
Test01@6ca1c 10 20
オブジェクトの変数にはその実体(クラスのコピー)のある位置を記憶しています。