電子メールプログラムを作る
電子メールを送受信するプログラムをVisual Basic 6.0で作る。
完成したプログラムと各部の動作を示すフローチャートを提出する。
電子メール送受信の仕組み
電子メールの送受信はテキストデータのやりとりで成り立っている。クライアントからのコマンドをサーバに送り、そのコマンドに応答する。
クライアントとサーバはキャッチボール紙ながらメールの送受信を行っている。
SMTP、POP3サーバとはTELNETを使って手動でメールの送受信ができる。
telnet サーバ名 ポート番号
たとえば、localhostのSMTPサーバと接続するには次のように入力する。
telnet localhost 25 220 BlackJumboDog Copyright(c) 1998/5.. by SIN/SapporoWorks SMTP ready HELO localhost 250 OK MAIL FROM:<sakabe> 250 OK RCPT TO:<sakabe> 250 OK DATA 354 Enter mail,end with "." on a line by ltself TEST mail . 250 OK QUIT 221 delivering mail ホストとの接続が切断されました。
localhostのPOP3サーバと接続するには次のように入力する。
telnet localhsot 110 +OK POP3 BlackJumboDog starting <1036.1087884690@bjd.ne.jp> USER sakabe +OK Password required for sakabe PASS sakabe +OK sakabe has 3 messages ( 867 cotets ). STAT +OK 3 867 LIST +OK 3 867 1 559 2 201 3 107 . RETR 1 +OK 1 559 Received: from localhost by bjd.ne.jp with SMTP id 54302692; Tue, 22 Jun 2004 10:04:01 +0900 TEST . DELE 1 +OK Message 1 has been deleted. QUIT +OK Goodbye. ホストとの接続が切断されました。
VBではWinsockコントロールを使う。
メールサーバ
今回のプログラムはメールサーバ(SMTPとPOP3)がなければ動作確認できません。そこで、Windows上で動作するプログラムBlack JumboDogを使います。
制作する電子メールプログラムの要件
- メールを送受信できる
- メッセージ作成ボタンで送信するメッセージを入力するフォームが表示され、宛先、件名、本文を入力できる
- 送信ボタンで入力したメッセージを送信する。
- 受信ボタンでサーバからメールを受信し、その一覧を表示する。
- 受信したメールをファイルに保存できる
- サーバ、アカウント情報をファイルに保存する
メールプログラムの構成
- メール送信部
- メール本文作成(あて先、件名、本文の入力)
- メール送信
- メール受信部
- メールの受信
- 受信データをファイルに保存
- 保存したデータの閲覧
- 返信
- 設定情報