UNIXとは
UNIXとは1970年代初頭に誕生したマルチユーザー、マルチタスクなOSです。テキスト処理を目的に開発され、小さな機能を持つ多くのコマンドがあり、それらを組み合わせて使うことで複雑な処理を可能にしている。
ファイルシステムにはツリー構造(階層構造)をしており、複数のディスク装置はすべて一つのファイルシステムに組み込んで使用される。
当時のインターフェースは文字ベースでしたが80年代にはX Window System開発、搭載され、グラフィカルなインターフェースが使えるようにもなりました。
UNIXはAT&Tのベル研究所で誕生しましたがソースコードが公開されていた事などからさまざまなUNIXが誕生しました。その代表例がBSDです。UNIXにはさまざまなバージョンが存在していたことから統一の動きもありましたが実現していません。
1990年代初頭にPCで動作するUNIX(PC-UNIX:minix,Linux,FreeBSD,NetBSDなど)が登場し、それまでワークステーションやミニコンでしか利用できなかったUNIXが身近なものになり広く普及するようになりました。
UNIXはWindowsの前身であるMS-DOSにも影響を与えています。
現在、UNIXという商標はThe Open Groupが保有しており、ここで認証された製品がUNIXを名乗る事ができる。
UNIXの歴史についてはUNIX Historyに詳しい系譜があります。
UNIXを勉強するには
もし、WIndowsの動くPCを持っていれば雑誌やインターネットからLinuxやFreeBSDを入手するのがもっとも手っ取り早い方法です。ただ、HDDのパーティションを設定し直す手間があります。
現在のWIndows環境を残したまま利用したいのであれば次のいずれかの方法があります。
- VMWareやVirtual PCを使う
- 有料のソフトです。Windowsの一つのアプリケーションとして動作するのでWindowsを使いながらLinuxを利用できます。画面描画がどうしても遅くなります。
PCがない、Windowsがイヤな場合
- AppleのMacintoshを購入する
- Mac OS XはBSDをベースにしたUNIX互換OSです。基本コマンドなどほとんど同じですが、デーモンの管理などはLinuxとは異なります。ウィルスはほとんど心配ありません。MS Office、Open Officeなども使えます。Parralles Desktop for MacやVMware Fusionを使えば、Linuxなど他のIntelプロセッサ向けOSを仮想マシン上で利用できます。
- Sun、HP、IBMのワークステーションを購入する
- 一番コストがかかります。メーカーのサポートが受けられます。