パーミッション
ファイルやディレクトリに対するユーザーやユーザのグループに対するアクセス権限のこと。パーミッションはファイルやディレクトリのオーナー、指定されたグループ、オーナーやグループ以外のユーザーの3つのグループに対して設定される。
パーミッションにはつぎの三種類があり、表に示すような文字や数値を使って表記します。
権利 | 文字 | 数値(8進数) | 意味 |
---|---|---|---|
read | r | 4 | ファイルやディレクトリを読み込む権利 |
write | w | 2 | ファイルの変更、ディレクトリへの書き込む権利 |
execute | x | 1 | ファイルを実行する権利またはディレクトリへアクセスする権利 |
- | 0 | 権利無し |
文字を使った表記はlsコマンドによるリスト表示のなどに使用され、数値による表記はchmodコマンドを使ってパーミッションを設定するときに使います。
文字を使った表記の例を示します。
パーミッション | 8進数 | 意味 |
---|---|---|
rwx | 7 | すべての権利がある |
rw- | 6 | 読み書きの権利があり、実行はできない |
r-x | 5 | 読み書きと実行の権利があり、書き込みの権利はない |
r-- | 4 | 読み込みのみ可 |
--- | 0 | すべての権利無し |
この三つの権利がオーナ、グループ、それ以外ユーザの三つに適用されます。
たとえば、あるファイルにオーナにはすべての権利が、グループにはread、executeが、そしてそれ以外ユーザにはreadのみの権利が与えられているときのパーミッションは表示はつぎのように表示されます。
rwx r-x r--
権利が与えられている部分はそれを示す文字が、与えられていなければ-の文字が表示されます。これを数値を使って表記すると755となります。