システムの起動と停止
起動時のメッセージ
Linux起動時に表示されるメッセージはdmesgコマンドで確認できる。
システム起動用スクリプト
Linux起動時の実行されるスクリプトはディレクトリ/etc/rc.dにある。このディレクトリには次のファイルやディレクトリがある。
ファイルやディレクトリ | 内容など |
---|---|
init.d | サーバ、デーモンの起動スクリプトがあるディレクトリ |
rc | ランレベルを変更したときにサービスの開始と終了関連するスクリプトファイル |
rc.local | システム初期化終了後に実行されるスクリプトファイル |
rc.sysinit | システム初期化を行うスクリプトファイル |
rc0.d〜rc6.d | ランレベル1〜6で開始終了するサービスに関するスクリプトファイルがある |
ランレベル
UNIXの動作には7種類があり、その種類のことをランレベルという。ランレベルには数字で表現し、次の表の種類がある。
ランレベル | 動作など |
---|---|
0 | システム停止 |
1 | シングルユーザモード |
2 | マルチユーザモードでNFSなし。CUIを使用。 |
3 | マルチユーザモードでネットワークあり。CUIを使用。 |
4 | 未使用 |
5 | マルチユーザモードでGUI(X11)を使用。 |
6 | 再起動 |
- シングルユーザモード
- 名前の通り、一人のユーザ(root)だけしか利用できないモード。パスワードを求められることはない
- マルチユーザーモード
- 通常のモード。インターフェースにはCUIとGUIが選択できる。
起動時にランレベルを変更する
ブートローダGrubの場合
起動するOSのリストが表示されている状態で
- 起動するOSを選択し、eキーを押す。
- さらに表示されるリストからkernekで始まる行を選択し、eキーを押す。
- ここで起動したいランレベルの数値を入力し、Enterキーを押す。
- メニューが表示されたらbキーを押し、起動する。
起動後にランレベルを変更する
telinit ランレベルの値
システムを停止、再起動する
システムの停止にはshutdownあるいはhaltコマンドを、再起動にはshutdownあるいはrebootコマンドを使う。